新型コロナウイルスはアルコール消毒で防ぐことができるのか
新型コロナウイルスはアルコール消毒で防ぐことができるのか
現在も拡大し続け、猛威を振るっているコロナウイルスですが、常に正しい最新情報を取り入れておくことは予防の観点からも非常に重要です。
新型コロナウィルスの最新情報は、厚生労働省のHPや東京都感染情報センターのHPから確認することができます。
今日は、コロナウイルスがアルコール手指消毒で防ぐことができるのか、できないのかを説明したいと思います。
アルコール消毒で死滅するウイルスと死滅しないウィルス
アルコール消毒で死滅しやすいウイルスは、ズバリ言うとエンベロープを持つウイルスなのです。
エンベロープウイルス
アルコールが膜を壊して
ウイルスにダメージを与える
ノンエンベロープウイルス
膜がなく、アルコールに強い
https://family.saraya.com/kansen/envelope.html
より引用
エンベロープを持つウイルスの代表例としてインフルエンザウイルスが有名です。
エンベロープとは、一部のウイルス粒子に見られる膜状の構造のことでウィルス骨格の最も外側に存在しています。このエンベロープは、ウイルスが宿主細胞に吸着・侵入する際に細胞側が持つレセプターに結合したり、宿主細胞の免疫系から回避したりするなど様々な役割を持っています。
エンベロープは、その大部分が脂質から構成されているため、エタノールや有機溶媒、石鹸などで消毒することで容易に破壊することができるのです。
新型コロナウイルスはエンベロープを持つのか
そのため、アルコール消毒で容易にその機能を破壊することができますので、是非、手指のアルコール消毒を意識して行ってください。
最後に筆者がおすすめできるアルコール手指消毒液を紹介して終わりたいと思います。
美肌、美髪、免疫力アップ 〜アカモクの効果について〜
今回は、栄養価の優れた海藻類として近年、再注目されているアカモクの健康効果について解説していきたいと思います。
このアカモクですが、84歳の筆者の祖母が毎日食べていてるため知ったのですが、調べれば調べるほど健康効果が高いため、今では筆者も毎日欠かさず食べるようにしています。
見た目はこんな感じ ↓
かなりネバネバしていて、食感としてはシャキシャキ感があります。
秋田県ではギバサと呼ばれていることや、以前は邪魔な海藻として捨てられてしまっていたこと、ワカメなど他の海藻類と比べても健康効果が高い等の断片的な知識は他のブログでもたくさん紹介されていると思いますので、
本ブログではいつも通り、効能となぜそのような効能があると言えるのか、エビデンスも踏まえてご紹介していきますね。
1、アカモクのカロリーと栄養成分スペックについて(100gあたり)
アカモクの可食部100gあたりのカロリーは 19kcal(日本調理学会誌38巻p72~p76参照)
総食物繊維量(フコダイン、フコキサンチン、アルギン酸カリウムを豊富に含む)は、5.5g
カリウム 1,165mg
カルシウム 107mg
ナトリウム 550mg
マグネシウム 91mg
亜鉛 0,7mg
食物繊維量が非常に豊富であり、特にその成分に注目
アカモクの食物繊維は、フコイダン、フコキサンチン、アルギン酸カリウムで大部分を占めており、これらの内容成分が健康にいいとされています。
ミネラルも非常に豊富
牛乳100gに含まれるカルシウム含有量が110mgとされているため、含有量だけで言ったら牛乳と同程度のカルシウム含有量があると言えます。
2、アカモクの食物繊維は美容、健康効果に大活躍
それでは、アカモクに豊富に含まれる食物繊維の成分について詳しくみていきましょう。
フコイダン‥ 抗酸化作用(つまり若返り)
抗ガン作用
血中コレステロール低下作用
胃粘膜保護作用
免疫向上作用
http://www.skincare-univ.com/article/006730/より
フコキサンチン‥腫瘍細胞へのアポトーシス誘導作用=抗腫瘍作用
抗メダボリックシンドローム作用
抗肥満作用
美肌作用(コラーゲンの分解抑制、コラーゲン産生促進作用、
*1分解抑制作用、
色素沈着やメラニン合成抑制作用)
http://www.oryza.co.jp/product/detail/fucoxanthin_kokaより
アルギン酸カリウム‥高血圧予防、動脈効果予防効果あり
アルギン酸は、コンブやワカメ、ヒジキ、モズクなどの褐藻類に特有な多糖類の一種であり様々な効果・効能が期待できるとされています。
中でも注目を集めている効果が、コレステロールの吸収抑制してくれる作用とお腹の調子を整えてくれる作用です。
アルギン酸は、コレステロールを吸収しにくくする食品、お腹の調子を整える食品として消費者庁許可の特定保健用食品にも指定されています。
上記の食物繊維が他の海藻類と比べて、アカモクが優位とされている論文がありましたのでご紹介して終わりとしたいと思います。
おすすめのアカモクはこちらから確認できます→https://amzn.to/3pjWXnv
日本における在宅医療の現場〜その1〜
皆さん、こんにちは。
緊急自体宣言が再び延長するようで不安な日々が続いておりますが元気よくブログから発信していきたいと思います。
さて、前回までの記事では在宅医療をめぐる日本の情勢についてマクロな観点から説明させていただきました。
今回の記事では具体的に日本の医療保険で行われている在宅医療の実際についてご紹介していきたいと思います。
実際に見たことがないとイメージがつきにくいと思いますので、本記事で説明したいと思います。
在宅療養支援病院や在宅療養支援診療所から医師が、患者さんの自宅や老人福祉施設に実際に訪問して診療行為を行います。
車のハッチバックに必要な医療器具(採血用の針やスピッツ、点滴器具、心電図モニター、小型のエコー、パソコンなど)を携帯して患者さんのもとまで伺います。
そしてその場で、採血や心電図等の必要な検査を行って、病状の経過を判定したり、内服薬の調整や点滴加療等のベッドサイドでの治療を行います。
医療行為は医師が診察して必要なオーダーを立てないとできないのですが、ラップトップPCから電子カルテにアクセスしてカルテ操作もその場で行うことができます。
このようにして、病院へ通院することが困難な高齢者の慢性疾患(慢性腎臓病、慢性心不全、糖尿病、COPD、脂質異常症、高血圧症など)や術後(各種の悪性腫瘍の術後や冠動脈疾患のバイパス術後、PCI後など)フォローアップ、これら複数の疾病を有する複雑な患者さんの経過を追っていくことができるのです。
入院中のベッドサイドの患者さんに対して回診して診療方針を立て、治療計画を進めていくのと何ら変わりのないことができるのです。
最後に医療保険で在宅医療として認められている医療行為を以下の表にまとめておきましたので参考にしていただけたらと思います。
次回は、もっとイメージがつくように具体的な在宅医療の実例をご紹介したいと思います。
在宅医療をめぐる日本の情勢と現在(地域性)
みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
前回は、在宅医療をめぐる日本の情勢について書きましたが、今回は日本の都道府県レベルにおける情勢についてご紹介したいと思います。
都道府県レベルの統計の結果で見ると、同じ日本でも地域によって在宅医療の情勢がかなり異なることがうかがえます。
本日は、在宅医療を含めた日本の医療や福祉の地域性について、主に統計情報をもとに幅広く描かれた書籍の内容をもとに記事を書きます。
書籍はこちら →宮澤 仁(2017)『地図でみる日本の健康・医療・福祉』. 明石書店.
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まず、訪問診療実施病院と一般診療所からの距離(最寄りの在宅医療を受けられる医療機関)を見ると下記の図(A)の通りです。
出典:宮澤 仁(2017)『地図でみる日本の健康・医療・福祉』. 明石書店.
図A(↑)をみると、東日本の山間部や北海道で自宅から16km圏内では、該当する医療機関がないことがわかります。とくに、北海道の道東、道北地区や東北、および近畿南部、四国、九州地方の山間部では「医療空白地帯」が顕著となっているようです。
次いで、図Bは、日本の自治体で、居住地から10km以内にどのくらい訪問診療実施病院や一般診療所数があるかを地図化しています。
出典:宮澤 仁(2017)『地図でみる日本の健康・医療・福祉』. 明石書店.
日本では、自動車でも在宅医療を受けられる距離は、片道10kmほどが一般的と言われています。そうすると、上の図Bの空白地帯が多く存在するため、日常的に充分な在宅医療を受けるのが困難な地域は非都市圏に多数あることが想像できます。
図Aで、病院・診療所からの距離が16km以上の場所がありますが、厚労省では次にような、「16kmルール」が定められています。
それは、
図Aで、「紫色」の地域は画像では見づらいですが、東北の太平洋側や道東、道北地方で存在しています。例えば、東北地方の太平洋側では、東日本大震災後にできた在宅医療の空白地帯があると考えられます。
この解決策には、①新たな医療機関ができる、②既存の16kmrルールの改定、③遠隔医療(距離的制約の克服)のいずれかが求められるようです。
日本は世界的にみて、人口密度の高い国です。日本より最寄りの医療機関までの距離が長い国や地域でどのようにして、医療体制が敷かれているのかは、今後のブログで紹介させていただきたいと思います。
本日のブログは以上です。
在宅医療をめぐる日本の情勢
皆さん、こんにちは。
いつも沢山の方にブログを見ていただいてありがとうございます。
おかげ様で徐々にアクセス数が上がっているようです。
さて前回のブログでは、広義、狭義それぞれの意味での在宅医療について記事で取り上げてきました(詳しくは前回記事をご覧ください)。
そこで本日のブログでは、在宅医療を取り巻く日本の現状についてお話ししていきたいと思います。
結論から申し上げますと、狭義の意味での在宅医療(※通院困難な患者さんに対して自宅または老人福祉施設にいたまま、利用を受けること)の利用者は、高齢者が中心であります。
さらに、入院は必要ないものの、自力あるいはご家族等の付き添いで入院が困難なため在宅医療を利用している患者さんが多数を占めます。
細かな統計は別記事に譲るとして、厚生労働省による年齢別の通院統計をみると、年齢とともに通院率が高くなっています。例えば、30歳代まで通院率は20%未満に対して、65歳以上のそれは50%以上と高くなっています(出典:国民生活基礎調査)。
とくに75歳以上の後期高齢者では、通院率が70%を超えており、歳を重ねることで通院が困難になることで、必然的に在宅医療のニーズが生まれるのです。
さらに、現在の日本は未曾有の高齢化社会が進展しているため、在宅医療が必要な高齢者の方が増加することで、今後ますます在宅医療のニーズが高まることが確実視されます。
ここで在宅医療を受け入れている医療機関に着目しますと、下記の結果となっています。
・在宅療養支援病院※(1.405カ所)
・在宅療養支援診療所※(14,193カ所)
※両者の違いとして、病院は入院可能なベット数が20床以上、それ以下のベット数をもつ機関を診療所と定義します。
上記は2019年現在の数ですが、現在の日本では在宅医療を実施しているのが「診療所」中心であるということがわかると思います。
このように、現在の日本の在宅医療を取り巻く状況として、その中心は高齢者のニーズが多く、そのニーズに対して全国の診療所が中心となってことえているということになります。
もちろん、病床数の大きな病院が沢山の在宅患者さんを抱えている場合もあります。
次回の記事では、都道府県スケールで本日挙げた、在宅療養支援病院と在宅療養支援診療所がどのくらい立地しており、それに対して在宅医療のニーズが都道府県ごとにそのくらい存在するのかをご紹介したいと思います。
また今後在宅医療を考えるにあたって、高齢者のほか、在宅医療を仕事や育児に忙しい世代に浸透させることが、結果的に高齢化社会に対応する手段となることが重要な視点として考えられれます。
在宅医療について〜序論
皆さんこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
本日は、本ブログでも力を入れて投稿していこうと思っている在宅医療についての序論記事となります。
①在宅医療とは、広義の意味では「病院外で行う全ての医療」を指す言葉です。
なので例えば、定期的に外来診療で医師に診察してもらい処方された薬を家で飲むという行為もそれ自体は在宅医療と言えます。
つまり、入院して病院内で受ける医療行為と対極に存在する医療は在宅医療と言えますね。
しかしながら、近年注目されている在宅医療とは狭義の意味であると思います。
狭義の意味での在宅医療とは、通院困難な患者さんに対して自宅または老人福祉施設にいたまま、医療を受けることであると定義されます。
つまり、本来であれば入院加療が必要な病気でも、患者さんの状態や要望によって自宅でも必要な医療が受けられることであると言えます。
このような狭義の意味での在宅医療が注目を浴びつつある背景には、
1、日本社会の高齢化と医療技術の発展
2、医療機器の発展
の2つがあると思います。
1については、エビデンスが集約されてきたことで◯◯の病気には●●の治療方法が最も予後が良いということが分かるようになったことや、難病でこれまで治療困難であった病気に対して新薬が発見されたことなどによって、病気になっても長生きできる患者さんが増えたということです。
2については、インターネットの発達による情報交換の効率化、医療機器の電子化やポターブル化です。
例えば、これまではレントゲンを撮影するためにはレントゲン装置のある病院や診療所に行かなければなりませんでしたが、ポータブルエックス線の普及によって自宅で撮影してそれをインターネットを介して電子カルテに飛ばすということができるようになりました。また、エコー検査についてもスマートフォンに接続されたポータブルエコーでスマホ画面にリアルタイムでうつしだせるものまであります。
本ブログでは以上のような背景を踏まえて、
通院困難な患者さんに対する緩和医療における在宅医療はもちろん、外来通院中の患者さんが遠隔医療等を利用して通院の手間を省くことのできるシステム等についても考察していきたいと考えております。
これから徐々に在宅医療について深掘りしていきたいと思いますので、ご興味のある方はお気に入り登録して読んでいただけたら嬉しいと思います。
コンビニで売っているヘパリーゼと薬局で売っているヘパリーゼの違い
飲んだことある人もない人も、ヘパリーゼって飲み会の前後で飲んでおくとアルコールの分解を助けてくれるイメージがありますよね?
ヘパ=肝臓、リーゼ=分解酵素 なのでその理解で大きな間違いはありません。
しかし、
コンビニで販売されているものが飲料水なのに対して、
薬局で販売されているものは第3類医薬品であることを知っていましたか?
本ブログでは、この2つの有効成分の違いに着目してその効果の違いを説明していきます。
では、さっそくですが成分表を見てみましょう。
https://cosmetics-medical.com/healthcare/コンビニで販売されているヘパリーゼwハイパー/ より引用
まず着目すべき点は、医薬品のヘパリーゼには肝臓水解物が含まれているのに対して、コンビニのヘパリーゼにはこれが含まれているとは書かれていません。
アルコールの分解を助けてくれる、ヘパリーゼの有効成分はずばり
この肝臓水解物なのです。
肝臓水解物は、肝臓加水分解物とも言われていて、飲酒時では体内のアセトアルデヒドを酢酸へ代謝することを促進する効果が証明されています。
まとめ
飲酒時のアルコールの分解を助けてくれる効果を期待したい場合は、有効成分を含んでいる第3類医薬品のヘパリーゼを飲もう。
コンビニのヘパリーゼには、この有効成分が含まれていることが明記されていないことを知っておこう。
有効成分が含有されているヘパリーゼのリンク
も併せて貼っておきます。